田中野菜ブログ
自然栽培の収穫量
本日の作業。
春のスナップ・絹さやの畑の準備をしています。
それと晩生の玉葱の畝もです。
畑が重粘土質なので、8.5馬力と管理機の中では馬力がある方なのですがパワー不足を感じます。その為僕も管理機と一体になり、パワー不足を僕の1人馬力で補い、8.5馬力+1人馬力でマルチを張り上げております。
実はこの畑はこの夏から新たに借りた畑で中山間地域ではなく住宅街のほぼ平面で6反ほどある貴重な土地です。
しかも、大家さんは元々無農薬・無肥料でお米を作られていたお爺さんで、2年前にコメ作りを引退され、雑草管理のみしていた元田んぼです。
大家さんは収穫後の藁だけを田んぼに戻すという方法で6俵/反収穫出来ていたとのことでした。大家さんがやっていたように自然栽培で10俵の収穫は難しくても、6~8俵は収穫できているという話はよく聞きます。極端に安価な値段で農産物が取引されるとやはり農家も生活の為に10俵、11俵と収穫高を上げる為にその土の持つ力以上の収穫を望み過多気味な肥料の利用、農薬使用となっていってしまいます。その結果、土壌内の環境悪化や肥料による水質汚染等、永続が難しい環境に借金をした農業になってしまいます。
極端に多く収量を確保する為に多く施される肥料、その肥料が寄せ付ける虫の被害ゆえの農薬使用などはやはり環境に悪いし悪循環だと思います。肥料を使わずに微生物が持つ力を最大限に利用し、本来の土が持つ力だけで育てて収量は今の6~7割程度です。でも言い換えれば、自然栽培で6~7割は収穫できるということで、自然に育つその6割の野菜がありのままの自然が与えてくれる収穫の量だと思っています。
最近は多く多くを求めるより、自然と対話して収穫量を探っていきたいなぁと思っております。
でも、収量も大切です。