田中野菜ブログ

野口勲さん講演会in呉

2015年03月16日 勉強会

本日は野口種苗の野口勲さんの講演を聞きに広島県呉市に行ってきました。

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野口勲さんと言えば自然栽培・有機栽培農家では知らない人はいない固定種の種を日本で唯一専門的に販売されていらっしゃる方です。

今回の講演会では固定種の種の優れた点、固定種と交配種の違いや雄性不稔(ゆうせいふねん)のお話をしてくださいました。

野口さんの主張をこのブログで正しく僕が伝えるのは非常に難しいので書きませんが、ご興味のある方は野口勲さんの本『タネが危ない』を読んでみて下さい。

本日聞いた話で一番印象に残っているのは日本の大手の種苗会社で種を開発研究されている方も自社の種ではなく、自分で食べる分は固定種の野口さんの種を買い野菜を育てていると言う話を聞くと、安全と言われ販売されている種や野菜達もベターであってベストではないのかなぁと思いました。

現在、田中野菜では6割程を固定種、残りの4割を味に特徴のある交配種の種を使い野菜を育てています。

できれば全て固定種にしたいですが、味、形、大きさの面でなかなかピンとくる固定種に出会えていない品目が4割程交配種の種となっています。

毎年、少しずつ自家採取を続け固定種のたねの割合を増やしていますが、固定種の難しい点は形や重さが揃わないことやその種の性質が強く、例えば大根であれば早くスが入るなど味や食感・風味などは良くてもお届けするには難しい品種も多いのが難点です。

今年も固定種の大根に挑戦し600本程出荷出来ない大根ができてしまい残念ながら廃棄する結果になり、お客様には立派な大根をお届けできる期間が短くご迷惑をかけてしまいました。申し訳ありません。

ただこれも固定種の品種ごとの理解を深めること、僕の栽培技術を向上させることで回避していくことができると思うので諦めず固定種の割合を増やしていきたいと思います。

田中野菜ではこれから全ての品目が固定種になるかどうかは今のところは不明ですが、本日の話を聞き種についてより考えさせらることが増えたのも事実です。本日の話をふまえ僕なりの答えをじっくり熟成させていこうと思います。

また、今日はとてもツイている日でした!

懇親会で隣に座らせていただいた素敵なご夫婦からは専門の方しか知らない農地のヒントも頂けたし、斜め横には野口さんが座って下さり、自家採取の仕方を教えて頂くことができました。

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とても楽しく勉強になる1日でした。

ハワイ帰りの野口さんと共に(笑)。

 

 

 

 

 

 

※歓迎のフラワーです。

 

 

 

  • コメント
    山中 靖彦・ひろみ より:

    こんにちわ、隣の素敵な夫婦です。 
    早々ブログの記載を読んで、その行動力に驚いています。 参加した講演会でも若い人が農業に興味を持たれている人が多いのにも驚いています。
     HP拝見して頑張りがひしひしと感じられました。 懇親会では私達こそ楽しい時間が過ごせました。 私達はある問題から農業の勉強を始めましたが奥深さや明治以後の先人の農業関係者の勤勉さを改めて思い知らされている現状です。 「東広島の種の先生」から「広甘藍」のキャベツの種がもらえたら少しお分けできるのではと思っています。 甘いキャベツだそうです。できれば栽培してみてください。 楽しい時間ありがとうございました。 又お会いできればいいですね。 では、おやすみなさい。  

    田中野菜 より:

    山中さん

    日曜日はご一緒させていただき、とても楽しい時間を過ごすことができ感謝しております。
    また、お二人の種の知識力には驚かされましたΣ(・□・;)
    固定種のキャベツでなかなか美味しいものに出会えていないので、広甘藍の種分けて頂けたら、とても嬉しいです。
    またお会いできるのを楽しみにしております。
    では、失礼します。

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